関西地方には鎮座されていない神社・氷川神社について

 関西地方には鎮座されていない神社・氷川神社について
大阪府を始め関西地方では氷川神社という名前の神社はほとんどありません。東京や埼玉県では氷川神社という名前の神社は多く見られます。東京の渋谷区に氷川神社があります。かって神社本庁がそのすぐ横にあり、国学大学は今もあります。

この氷川神社は埼玉県さいたま市高鼻町に鎮座する旧官幣大社・氷川神社を本社にしています。武蔵国の内、現在の多摩川と元荒川(中世の荒川の主流)の間の荒川流域に多く分布しています。荒川は古代から幾度も川筋を変え、その下流域も低湿地であったため、度々の氾濫に悩まされていました。
 
この地に氷川神社が広く祀られるようになったのは、出雲系の氏族であった武蔵氏が武蔵国造(くにのみやつこ)となって移住した時期であるともされ、縁の深い出雲の神々(須佐之男命・稲田姫命・大己貴命)が奉斎されました。
 
「氷川」の名は、常に氾濫するため恐れられ、故に神聖視された出雲の肥川(現在の斐伊川)の名に因むものです。農業用水として大きな恩恵を受ける一方、水害にも悩まされた荒川を肥川に見立て、畏敬の念をもって氷川の神として信仰したと考えられています。

 このため、今でも開拓・農耕神として篤く崇敬されています。荒川流域で新たに開発された地域には守り神として氷川神社が分祀されました。このことが関東地方に氷川神社が多く鎮座する理由です。後世、武士の東国進出ともに、武門の神としても信仰を集めました。
 
神社本庁によれば、「氷川」の名の付く神社(本社のみ・ほとんどの神社が須佐之男命を主祭神とする)は全国で261社あり、この内、東京都に68社、福井県12社、福島県5社、神奈川・茨城・栃木・山梨・島根県にそれぞれ2社、千葉・北海道・長崎・鹿児島県にそれぞれ1社、その他の162社は埼玉県にあり、関東を中心に鎮座していることが分かります。


nice!(1)  コメント(1) 

nice! 1

コメント 1

梶浦

福井、長崎、鹿児島など西日本に氷川神社があるのを知って驚きました。
私の経験では氷川神社は大宮から一直線につながる山の手通りの近辺からその西側、多摩川ぐらいにあり、南限は赤坂、目黒くらいかなと思っておりました。また山の手通りから東側は鹿島神社、香取神社がこれにとって代わる思っておりました。
しかし氷川の起こりを聞いて納得いたしました。勉強になりました。
by 梶浦 (2019-03-11 09:51) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。