三島由紀夫先生の著「若きサムライのために」の中に

三島由紀夫先生の著「若きサムライのために」の中に
つまり、陸上自衛隊の九割、海上自衛隊の四割、航空自衛隊の一割を国土防衛軍にして革命勢力の浸透のような間接侵略に対処させる。もともと間接侵略は安保条約とは関係のない、まったくの自主防衛の領域だから、国土防衛にとっていいのじゃないか。

残りは国連警察予備軍という形で、編成から制服まで別にする。国土防衛軍の方は、いかなる外国部隊とも条約を結ばない。インテリが口先で防衛論争をやるだけではなく、国民ひとりひとりが国を守るという気概を持たなければ、現実に侵略には対処できないのです。

と記述されています。昭和44年当時、三島由紀夫先生の「楯の会」は、「おもちゃの兵隊」と揶揄されました。私も陸上・海上自衛隊に三島先生や森田必勝先輩の勧めで春・夏休みを利用して1ヶ月あまりの体験入隊を経験しました。

三島先生の理想とした国防論は終始民間人の防衛システムでした。民間人による国土防衛隊構想だと思います。そのことは三島先生の「民間防衛論」というべきものに記されています。先ず青年たちに日本の国家の成り立ちと建国の理念、そして民族の「大義」とは何かを知らすべきであると言われました。平成23年秋に北方領土はロシアの法律で自国のものである明記されました。今こそ三島先生の言われる民間防衛構想を実現する必要があると思います。日米安全保障条約ではなく、自主防衛構想を展開すべきです。それには最初に日本国憲法を改正することが必要となります。三島先生の「民間防衛論」には

現下の日本のもつとも重要な問題は、国家理念の確立と、青年に「大義とは何か」を体得せしめることであります。
多くの青年が、日本が犯される時は銃を執つて戦ふ覚悟を、口でこそ示しますが、その方途も、真の敵の所在も 明確につかんでゐないのが実情であります。
間接侵略の過程においては、まづ基幹産業の侵蝕と破壊が企てられることは、常識でありますが、わが企業体を 身を以て守るといふ覚悟乃至行動は、それ以上の高い国家理念の裏附なしには期待することができません。

企業防衛こそ国土防衛の重要な一環であり、一例が電源防衛にしても、それ自体がただちに国土防衛の本質的な ものにつながります。しかしこのやうな自覚も、強い思想的バック・ボーンなしには、たちまち足元から崩れ去るのが、今後の複雑な 政治状況であり、又、そのためには団体生活の訓練と、一定の基礎的な肉体訓練が必須であります。

このやうな青年によつてこそ、日本の安全保障と自主防衛の精神は、将来へ向つて輝やかしく保持され、国の安全こそ企業の安全につながることが、国民全体によつて理解される糸口がひらけるのであります。

三島先生の考えは、先ず中・高の学生に1年に10日から1ヶ月間、民間防衛隊(国土防衛隊)という団体に入隊させ、そこで簡単な教練を受け、年齢と比例して、自衛隊の基地内で初歩から銃器の扱いまで教え込むと言うものでした。

私は平時には航空・海上自衛隊の隊員は10万人体制、陸上自衛隊は即応10万人体制で、有事には民間防衛隊を含めて陸上自衛隊100万人体制が理想だと考えています。もちろん航空自衛隊の戦闘機は国産です。海上自衛隊には空母5隻を中心に5艦隊からなる5連合艦隊制を導入すべきであると考えています。
                   







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