磐座(いわくら)・磐境(いわさか)

磐座(いわくら)・磐境(いわさか)
現在、皆さんが神様がおられる場所として参拝してくださいますのは、数々の建物が建つ神社です。しかし、古代においては建物のない自然の中でお祭りが行われていたと考えられます。

磐座(いわくら)・磐境(いわさか)とよばれる神秘的な岩石があります。「いわ」とは「堅固」という意味で、「くら」「さか」は神さまの御座所と言う意味があります。自然の巨石をさす場合が多いのですが、鶴見神社には平安時代、本社の滋賀県大津市の日吉大社の八王子山から運んできたという小さな石があります。神殿ができるまで、小さな祠に安置し信仰の対象としてきた歴史があります。

次に神籬(ひもろぎ)とよばれるものがあります。これは古代において神秘的な樹木には神さまが依つかれていると信じられ、人々はお祀りしていたようです。そのため、古代人は神社を建てて社殿の中に神を祭るのではなく、祭の時はその時々に神さまを招いてとり行っていました。そのため常時、神さまを招くための巨木の周囲に玉垣をめぐらして注連縄で囲うことで神聖を保っていました。鶴見神社の楠木は樹齢400年と200年ですが、初代から3代目の楠木になります。


「ひもろぎ」「ひ」は神霊を表現し「もろ」は天下る・降臨の意味です。「き」は木のいみです。「ひもろぎ」とは神霊が天下る木、神の依り代となる木の意味といういみです。今の楠木が病気で枯れかかっていますので、朝晩2回ほど、10分間水を流し込んでいます。そのおかげで随分と新芽が出てきたと思います。

ところで山も神さまがよりつく対象となったり、神さまが降り立たれる場となっています。神体山(しんたいざん)といます。例えば富士山では、山自体が古来から信仰されており、八合目以上は富士山本宮浅間神社の境内地となっています。奈良県桜井市の鎮座する三輪山も神体山です。

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