神宮は聖地

神宮は聖地
ウィキペディアから聖地の意味を検索して記載します。

聖地(せいち、英語: sacred place, holy ground, holy site、ヘブライ語: הארץ הקדושה‎)とは、特定の宗教・信仰にとっての本山・本拠地・拠点となる寺院・教会・神社のあるところ、またはその宗教の開祖・創始者にまつわる重要なところ、あるいは奇跡や霊的な出来事の舞台となったところをいう。

エルサレムには3つの聖地があります。キリスト教の聖地「ゴルゴタの丘」・ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」・イスラム教の聖地「岩のドーム」です。それもあまりにも近すぎる所に聖地があります。

「ゴルゴタの丘」について新約聖書には、ここで弟子のイスカリオテのユダの裏切りを受けたイエス・キリストが十字架に磔にされたと書かれています。そして「聖墳墓教会」が建てられ、キリストの墓がある、とされています。キリスト教の聖地ということになります。

ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」は、ユダヤ人の祖先であるアブラハムが、旧約聖書の中で神から信仰心を試され、そして信頼を獲得するというとても重要なシーンの舞台なのです。

イスラム教の聖地「岩のドーム」の他に2つの聖地があります。生誕の地「メッカ」と
.次に移動した「メディナ」です。

「岩のドーム」はムハンマドの昇天伝説の地に建てられ、イスラーム教の聖地とされています。

キリスト教・ユダヤ教・イスラム教 という三つの宗教の聖地がエルサレムに集中しているのです。

一度、エルサレムに行って見たいと思っています。

神道の聖地はやはり伊勢の神宮です。国内にあまたある神社の頂点に立つ神社、いわゆる「総社」であり、正しくはただ「神宮」というのが、正式な称号です。そしてそれは、皇大神宮である内宮と、豊受大神宮である外宮を中心とする、125社の神社群の総称です。つまり、境内の別宮、摂社・末社に至るまで、すべて「神宮」なのです。

神さまへのお供え物を神饌(しんせん)といいますが、現在、神社でお供えされる「神饌」のほとんどは「生饌」(なません)です。それに対して、調理して供える神饌を「熟饌」(じゅくせん)があります。神宮の熟饌の調理には「忌火(いみび)」と呼ばれる清浄な火を使用しています。「忌火」は木と木を擦(す)りあわせる「舞錐式発火法(まいきりしきはっかほう)」により、火をきりだす「御火鑚具(みひきりぐ)」を使用しています。

内宮、外宮ともに、神さまの台所である忌火屋殿で御火鑽具を用いて清浄な火をきり出し、この火を使ってお供えものを調理します。

外宮のご祭神が、御饌都神の豊受大御神さまであることから、外宮のみにある御饌殿(みけどの)では、毎日朝夕の2度、天照大御神さまをはじめ、豊受大御神さま、各相殿神(あいどのかみ)、各別宮の神々に大御饌(おおみけ)をたてまつられております。

このお祭りを「日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうのおおみけさい)」といい、禰宜(ねぎ)1名、権禰宜(ごんねぎ)1名、宮掌(くじょう)1名、出仕(しゅっし)2名により奉仕されます。もちろん御火鑚を使用して神饌を調理します。

伊勢の神宮の日別朝夕大御饌祭は、1500年もの昔から、1年365日、雨の日も風の日も欠かさずに、朝夕2度、神饌をお供えするお祭りがなされています。

「悠久」という言葉が神宮にあります。しかも国家の反映と世界の平和を祈る場所でもあるのです。神宮は日本だけではなく、世界の神宮だと思います。

また神宮にはエルサレムも三つの聖地と違い、自然に満ちています。自然はたくさんの恵みを与えてくれるありがたい存在ですが、恐ろしい反面も持ち供えています。我々日本人の先祖は自然界の一つ一つの働きに神さまの何か大きな力の働きを感じて「ありがたい」し「恐れ多い」と思ってきました。そこから発生したのが万物に「感謝と祈り」の精神と生活です。

またキリスト教・ユダヤ教・イスラム教の一神教ではないので、仏教徒・キリスト教徒・ユダヤ教徒・イスラム教徒でも受け容れてくれます。一神教の信仰者からみれば「日本人の宗教心は何といい加減な」と思うでしょうが、日本人にとってはそれがおかしなことでも何でもない、ごくごく普通のことになっています。

平安末期の僧侶であり歌人で有名な西行は伊勢の神宮にお参りして、このような歌を残しています。

なにごとのおはしますかはしらねども かたじけなさになみだこぼれる

また吉川英治さんが、お伊勢さんにお参りし、その感動を詠んだ歌があります。

ここは心のふるさとか そぞろ詣れば旅心 うたた童にかへるかな

昭和42年(1967)に来日されて神宮に参拝に来られた英国の歴史家アーノルド・トインビーは

この聖地において、私くしは、すべての宗教の根底に潜む統一性を見出す

と気帖しています。



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