2019-04-05

「令和」の字源について
 4月1日、新元号が「令和」と閣議で決定されました。4月30日に東宮(ヒツギノミコ)に天津日嗣の大御位を譲られ、新しい天皇陛下の即位にともなって5月1日午前0時から「令和」の元号は施行されます。

「令和」は、日本最初の元号「大化」から数えて248番目にあたります。過去の歴史をしらべても「令」の字が使われたことはありません。しかし「和」は20回も採用されています。特記すべきことは日本最古の歌集である『万葉集』からの引用され、「国書」からの引用は初めてだと思います。

「令和」を私なりに考えました。先ず「令」の字源を調べてみますと、「説問解字」では
下記との通りの字が「令」の字源となります。

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 人がひざまずいて神様のお告げを聞くことを表現しています。

次に「和」の字源を調べてみます。「和」は「禾」+「口」から成っています。「禾」は軍隊の門の前にある標識を表現しています。「口」は祝詞を入れる器を表しています。「和」で「軍隊の門の前で、神さまに平和を誓い合う」様子を表現しています。
「和を以って貴しと為す」とは聖徳太子の「十七条憲法」の第一条にあるように、お互いに相手を大切にし、意見を言い合い理解し、協力し合う関係にあることが「和」の精神だと思います。

「令和」と言う元号は、神仏のご加護の下で、お互いの意見を尊重して理解し協力する時代だと言う事です。
   

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「令和」の元号について   

「令和」の元号について   
平成31年4月1日、新しい元号に「令和」が決定しました。私は、素晴らしい元号と思います。北京の中国人の友人から電話がありました。その内容は元号の「令和」についてでありました。彼は政府の役人です。今回の元号は中国の漢籍に出典を求めず、日本の「万葉集」から選んだ点です。彼は「これはエイプリルフールだ。残念だ」といって正直ガックリしています。このことは中国共産党系新聞の『環球時報』は新元号の決定を「初めての脱中国」と速報していました。中国政府も「残念だ」と思っています。

今回、日本の古典に由来する元号は初めてです。「令和」の出典の「万葉集」の「梅花の歌三十二首」には次の一文があります。

初春の令月にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す

安倍晋三首相は談話を紹介しますと、「令和」という元号に込めた意味について、「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」と説明しています。「悠久の歴史と四季折々の美しい自然。こうした日本の国柄をしっかりと次の時代に引き継いでいく」と述べました。

中国政府は自国の漢籍が採用されなかったことに対して、悔しくてたまらないと思います。中国外交部の副報道局長は記者会見で「日本の内政問題だ。コメントしない」と述べました。内心悔しさが滲み出ています。

日本共産党委員長志位和夫は「元号は日本国憲法の国民主権の原則にはなじまない」と指摘しました。また党として主張している元号法廃止については「今廃止すべきだという立場に立っていない。将来、国民の総意によって解決されるべきだ」との認識を示しました。



                2019年4月1日 日本共産党委員長 志位和夫

一、元号は、もともとは中国に由来するもので、「君主が空間だけでなく時間まで支配する」という思想に基づくものである。それは日本国憲法の国民主権の原則になじまないものだと考えている。

一、わが党は、国民が元号を慣習的に使用することに反対するものではない。
 同時に、西暦か元号か、いかなる紀年法を用いるかは、自由な国民自身の選択にゆだねられるべきであって、国による使用の強制には反対する。

一、政府は、これまでも「一般国民にまで(元号の)使用を強制することにはならない」ことを「政府統一見解」として明らかにしている。
 この立場を厳格に守ることを、あらためて求める。

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