日の丸について

日の丸について

数え61歳 を迎える私は、鶴見神社宮司として神明にご奉仕していますが、恥ずかしながら今でも公安のブラックリストに要注意人物として載っています。それは昭和45年11月25日、三島由紀夫先生の楯の会事件の関係者の一人であったこと。それと三島先生と一緒に自決して亡くなった森田必勝さんとは少なからず交流があっことによります。公安にすれば60歳になった年寄りでも、今まで通りの主義主張を捨てず最期の華として何をしでかすかわからない存在である、というのです。

当時は全学連の学生運動が盛んのときでした。東大を始め全国の学生が赤旗を振り、70年安保のデモに参加していました。私たちは昭和44年ごろ、これでは日本が共産主義者によって煽動され、革命が起こることに危惧を持っていました。同じ志を持つ学生が集まり、先ず全学連に奪われた大学の自治会の奪還運動から始まり、自治会を奪還した各大学の構内から新左翼系の政治に関する立て看板を取り除き、ピケによる封鎖を排除し学生が勉学に励むようにして行きました。数十万の学生を動員できる全学連と違い規模は少ないですが、1万人程度の学生を動員できる全国組織の全国学生協議会・全日本革新学生連盟・日本学生同盟の三つの組織を立ち上げました。マスコミは新右翼〔ニューライト〕と言う名前で私たちを呼称しました。

そのときの仲間が早稲田大学の学生森田必勝さんでした。彼は三島由紀夫先生の下に集まり「盾の会」を立ち上げ、国を守る民間防衛構想を広めようとしました。そして最期は三島先生と自決して果てました。事件があった昭和45年11月25日以後、私たちの行動のすべてが公安に把握され、いつでも尾行がついていました。当時の仲間に、自民党前衆議院議員の井脇ノブコさん・今年の平成22年の参議院議員出馬する維新政党の魚谷哲央さんや、毎週日曜日の午後2時ごろから「やしきたかじん」のテレビ番組に出ている新右翼の一水会の鈴木邦夫さんがいたりしました。

当然、私たちの会議には必ず国旗を揚げていました。しかし今まで国旗を掲げたことも、国歌の君が代も知らない連中も多数おりました。私たちは彼らに、なぜ今まで国旗を揚げることがなかったか、君が代を斉唱することがなかったのかを聞きました。その理由は日の丸が嫌いだからでは決してなく、それを購入して 祝日に立てるほどの国旗に対する関心や習慣が、 申し訳ありませんが、単に無かった だけのことです。私は大阪市鶴見区鶴見というところの神社の宮司ですが、健康上の理由から毎日、自転車に乗っていますが、私が見る限り祝日に市内で国旗を掲げる家は極めて少なく 、1 時間半歩くうちに毎回 2~3 軒を見るだけでした。そこで今回、国旗について記述しました。

国旗掲揚に反対する人々の根拠は、第一に法律に定められていないこと、第二に大東亜戦争のシンボルとなったこと、などが挙げられます。第一の論拠は、国旗掲揚を必ずしなければならないことを法律によって制定すれば解決する問題です。しかし以前から慣習的に使用されており、問題はないという考え方は、このような混沌した時代には通用しません。

第二については、昭和16年12月8日の真珠湾攻撃より、ずっと以前から使用されており、「侵略」とはまったく無縁であることです。日の丸はナチスドイツのハーケンクロイツ旗とは違います。
 それでも、たとえ法律で国旗・国歌と制定されて強制するというのに疑問を感じる人もいるかもしれませんが、しかし法律によって規定しなければなりません。それは日本人が日本のための憲法を制定しょうと国会で発言すると、反対する勢力があるからです。それが平成21年の秋の選挙で、米国を始めとする進駐軍が制定したマッカーサー憲法を護持する反対勢力が、国会で与党の一部となってしまったからです。私は昔から慣習として日の丸を使用していることに対して、反対する人たちが国政に参画していること自体、およそまともな国でないと思います。
また入学式・卒業式に国旗・国歌を一部の勢力の反対で実施できない教育機関があるなんて、日本の将来が心配です。外国でこのような問題が持ち上がらないのは、みんな自然に国旗や国歌に敬愛を示すからです。

私は日本人で心底日の丸・君が代を憎んでいる人はごく少数である信じています。この前のカナダのバンクーバーで行われた冬季オリンピックではためく日の丸がそれを明示しています。また国旗に対して否定的な教育を受けてきたと思われる若者たちがサッカーのワールドカップに日の丸をはためかせて涙する光景をテレビで見ると、ごく自然な姿で軍国主義につながるとは思えません。
私にはなぜ日の丸・君が代がいけないのかさっぱり理解できません。ここで反対する勢力の人たちに意見を申し上げたい。反対するならば新しい国旗・国家を示して国民に納得してもらうように国民投票を実施してください。何でも反対は反対です。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

神道の死生観白川神道について ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。