神嘗祭について

神嘗祭(かんなめさい)について

神嘗祭(かんなめさい)とは、日本一のお宮「お伊勢さん」で親しまれている伊勢神宮のお祭りの中でも年中で最大のお祭りです。6月と12月に行われる月次祭(つきなみさい)とあわせて古来、三節祭(さんせつさい)といわれ、重要なお祭りです。私も若いころにはご奉仕させてもらいました。

神嘗祭(かんなめさい)は外宮・内宮において、毎年10月15日から10月17日までおこなわれ、戦前は国の祝日となっていました。その年に収穫した新穀を大御神に奉り、皇室のご繁栄と国家の安泰、五穀の豊穣、国民の平安をお祈りします。お米は私たち日本人にとって命の源であり、そのお米が豊作になることを神様にお祈りします。

お祭りでは午後10時に、由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)、午前2時に、由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみけ)、正午に奉幣(ほうへい)、午後6時に御神楽(みかぐら)の儀がおこなわれます。

この由貴夕大御饌(ゆきのゆうべのおおみけ)と由貴朝大御饌(ゆきのあしたのおおみけ)では海川山野の約30品目とお酒が神様にお供えされます。由貴(ゆき)というのは「この上なく尊い」という意味です。奉幣(ほうへい)とは、天皇陛下のお使いである勅使が参向され、五色の絹や数種の織物が奉納されます。まだ貨幣がなかった大昔では、最も貴重な品として絹の織物をお供えしていたという伝統が今に続いています。

御神楽(みかぐら)とは雅楽と舞を神様に捧げるものです。このようなお祭りを意識し、感謝することは非常に大切なことです。飢餓や餓死者のない日本では、食べたいものは近くのスーパーやコンビニなどで簡単に手に入れることができます。原点を見つめるとこれらの食べ物を手に入れることが出来るのは、太陽の恵み、大地の恵み、自然の恵みのお陰に他なりません。

私たちのご先祖様はいつもそれらのお恵みをくださる神様に深く感謝し、お祭りをおこなってきました。

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