「息吹永世」の呼吸

「息吹永世」の呼吸
白川流の神道には独特の呼吸法があります。「息吹永世」と言われている呼吸法です。毎日、朝7時半ごろ、朝拝があります。日供祭の祝詞を奏上した後に、「息吹永世」(いぶくながよ)の呼吸法を5分間ほど続けています。いろいろな方法で「息吹永世」の呼吸法が行われます。息を吐くときに鈴を鳴らす神職もいます。私の場合、白川流の独特の拍手と動作で息を身体全身で吸い込み、ほんの数秒間、息を止めて、それから独特の方法で息を全部吐き出します。

吐き出すときに、両手で円を描きながら、その円の中に「お・お・お・お・」という低い声と共に息を吐き出します。この「息吹永世」は、幕末まで白川神祇伯が鎮魂祭の前に「魂しづめ」を目的として行われていました。「たましづめ」とは魂が遊離しないように防ぎ自分の魂を落ち着かすためと、もう一つに神さまの「神気」を身につけることに行われます。臍下丹田の呼吸法です。命の呼吸法とも呼ばれているものです。6月30日の大祓式や旧暦の七夕祭りの乞巧奠(きっこうでん)にも行います。つまり大きな祭祀の前の晩に「息吹永世」を行います。

もう一つに「息吹永世」の呼吸することによって健康と元気度をアップさせたい気持ちもありまして、毎朝、神殿で行っています。呼吸とは生きている間、絶え間なく続けるものです。医学的に見ましても、人は一生の間に、なんと6~7億回も息をするのです。呼吸の仕方ひとつで、心身の健康は大きく左右されると思います。

白川流の呼吸法は腹筋を使ったゆっくりとした呼吸です。とても神さまの前ですので、心身がリラックスした状態で行われますので、自律神経がバランスのよい状態にできると思います。
私は「息吹永世」の呼吸で腹式呼吸を意識的にすることで、リラクゼーション効果をえられると思っています。「たかが呼吸」と思わず、簡単な「息吹永世」の呼吸を指導しますので、是非行ってみてください。






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mm

初めましてこんにちわ。mmと申します。

>その円の中に「お・お・お・お・」という低い声と共に息を吐き出します。

これにおける「お」の言霊はどんな意味があるんですかね?
又、神のプラーナ(気)を吸い込むとありますが、どの神の気を取り入れるんでしょ?
で、その神の気は人間の精神にどんな影響効果を与えて、どんな思想を持たせるに至るのでしょうか?
神の気が人間の精神を支配するならば、今までの自分では居られなくなり、神に容易に人心掌握されることになる。
神はどんな目的を持って人心掌握するでしょうか?
人間に何をヤラせたいでしょうか?

by mm (2011-09-24 13:51) 

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