静脈はなぜ青いか

静脈はなぜ青いか
還暦を過ぎると、手足の静脈が浮き出て青く見えてきます。老化のために筋肉が少なくなり、静脈が一段と青く見えるからです。それでは、なぜ静脈が青いのかについてですが、一言で言えば、酸素が足りないからです。

「血液は特有な赤い色調をもっています。これは赤血球の中に含まれているヘモグロビン(血色素)によるものです。ヘモグロビンの鉄( Fe) 原子をもった色素タンパク質によるものが血液を赤い色にさせているからです。

動脈の血液は大部分のヘモグロビンに酸素が結合して鮮紅色になっていますが,静脈の血液は、酸素を結合していないヘモグロビンを含まないので暗赤色になります。それがために心臓病や肺の病気のために血液中の酸素が減りますと、毛細血管には酸素を結合していないヘモグロビンが増加しますので,皮膚や粘膜は青紫色の色調を帯び,チアノーゼを生じさせるのです。

それと一般に目でわかる血管は表在血管であり,流れている血液は静脈血でやや黒い色調です。その静脈が青いのは光の散乱現象なのです。要するに動脈は体の深いところにあり、表に現れることは、ほとんどありません。静脈は、皮膚の上に表れやすいところにあります。

ところで女性に多い下肢静脈瘤は静脈血の逆流を防止する弁の障害により起こります。長時間、立位で仕事をしている人・妊娠出産の経験ある女性・膝関節の悪い人、腰痛を持病としている人・家族が静脈瘤を患ったことのある人に多く見られます。

下肢静脈瘤は、静脈血の逆流を防止する弁の障害により起こります。人間は24時間の内、起きている時間が長いので、下肢の静脈血は重力に逆らって心臓に戻って行きます。そのときに静脈弁に障害があると静脈血は逆流し、下肢の静脈に貯留して静脈瘤となるのです。

女性にとって膝からの下の静脈瘤は見るからに青く色素が沈着しているので、スカートがはけないと訴えられる患者さんが多いのです。もちろんお宮の鍼灸院なので静脈瘤の治療を行いますが、膝が悪ければ膝の治療、腰が悪ければ腰の治療をしながら、腓腹筋つまりふくらはぎのの筋力を強化するちりょうも忘れずに施します。

それと同時ま運動療法を教えています。腰痛や膝痛がなければ、ふくらはぎの筋力強化のため、朝起床時と寝る30分前に20回ずつ、ゆっくりとつま先立ちを行います。この目的は腓腹筋の機能が良くすることと下半身に貯まった血液が心臓に戻りやすくするためです。膝関節の悪い方や腰痛の患者には、椅子に座りながら足ふみをするだけでもよいと思います。



 


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