猫ひろしさんに思うこと

猫ひろしさんに思うこと

平成24年3月27日の中日スポーツの記事から引用します。

世界最速ランニャ~で金メダル芸人になる!? カンボジア国籍を取得してロンドン五輪男子マラソンの同国代表に決まった、お笑いタレントの猫ひろし(34)が26日、東京都内で会見し、アスリートではなく、あくまでも芸人として五輪の舞台に立つことを宣言した。「スタートが『ニャー』で、ゴール後に最高の一発ギャグをやる」「1年で20分ずつ速くなっている。五輪に間に合えば世界新記録が出る」「金メダル芸人になる」-。スベり気味の一発芸とともに、芸人口調で威勢のいい言葉がポンポンと飛び出した。

お笑いタレントの猫ひろしさんとは面識もないし、テレビを見ない私は、今回のことで初めて彼の名前をしりました。なぜカンボジア国籍を取得してまで、オリンピックに出場しなければならないのか理由は分かりませんが、貴様、オリンピックとカンボジアを馬鹿にしているのか、と言いたいです。「アスリートとして参加するのではなく、お笑いタレントとして参加する」とは、馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。私の目には「売れない芸人の売名行為」としか映りません。

カンボジア国内にはかつての20年も続く内戦の影響でたくさんの地雷と不発弾が埋まっています。埋まっている危険地域には、「危険標識」が立てられています。しかしながら内戦状態が長く続いたために、満足な教育を受けていないカンボジアの子供たちが多くおりました。

子供たちは、母国語であるクメール語の文字が読めないために誤って危険地帯に入ってしまい、亡くなったり、手足をもぎ取られたりするケースが跡を絶ちません。そのため「日本地雷処理を支援する会」(JMAS)などの日本のボランティアでは、子供でも理解できるポスターを作ったり、わかりやすい地雷の標識を設置するなどの活動をしています。

カンボジア国籍を取得して、ロンドン五輪男子マラソンの同国代表に決まったお笑いタレントの猫ひろしさん、あなたはそのことを知っておられますか。知っておられるならば、カンボジア人として東京に住み続けるならば、ギャラの一部をJMASに寄付して下さい。

猫ひろしさんに申し上げます。平成5年4月8日、カンボジアのコンポトム州で、I am dying"(私は死んでいきます)という言葉を最期に、25年の生涯を終えた若者がいました。中田厚仁さんです。UNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)のボランティアメンバーとして、総選挙実施の支援活動をしていたときのことでした。一瞬パーンパーンと銃声が聞こえました。何者かが至近距離から2発、銃弾を撃ったのでした。一発の銃弾は、中田厚仁さんの左側の頭の後ろから左目に貫通したのです。日本人でありながらカンボジアの平和のために亡くなられたのです。

平成5年5月4日には、文民警察官等の一行が何者かに襲撃され、高田晴行警視正が33歳の若さで死亡されました。中田厚仁さんと高田晴行警視正の殉死の上に立ってカンボジアの総選挙の成功しました。

高田晴行警視(当時33歳)は文民警察官として、中田厚仁さんは国連ボランティア選挙監視員として、カンボジアのために命を落とされました。カンボジアにおいての自衛隊PKOの貢献も忘れてはいけません。不発弾処理や破壊された道路や橋を修理して貢献しました。猫ひろしさん、あなたはそのことをご存知ですか。

猫ひろしさん、あなたは日本人ではなく、カンボジア人になられました。あなたの祖国のために日本人が、どれだけ活躍しているか知ってください。

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