喪中欠礼について

喪中欠礼について
11月の中旬、毎年恒例の年賀の喪中欠礼の葉書が届く季節となりました。その内容に故人が同期生であれば、改めて悲しみを感じ、またその逝去を知らずにいた場合には、遙かに追悼の意をこめて祈りを捧げる機会ともなります。

しかし私たちの年令になりますと、母親の年賀の喪中欠礼の手紙が届きますと、失礼ながらまだ生きておられたのか、と思うことが多いのです。逝去された年令を見ますと、ほとんど95歳以上で中には102歳というのもありました。高齢化社会が伺えます。

「喪中」は、忌服・忌中・服喪などさまざまな用語によって表現されています。一般的には父母・配偶者等の近親の死に際して、専ら故人の冥福を祈り、慎みを以て生活している様子全体を指す言葉として使われています。

喪に服していることを「服忌」といいます。その期間、晴れがましいことや派手な行動を慎むものであるといわれています。「服忌」を他人に知らすために、慶事である年賀行事の前に出すのが「喪中葉書」です。

当社では次のように氏子さんに指導しています。故人との関係により様々ですが、一般的には親・配偶者は50日、祖父母は30日、兄弟姉妹・子どもは20日としており、所謂親戚の場合、1~3日程度としています。忌中は故人を偲ぶことに専念する期間ですので、神社への参拝やお祭り、結婚式やお祝い事への出席は控えるようにします。

神棚があるご家庭では、神棚に白紙を掛けお参りを控えます。お正月をまたぐ場合は初詣も控え、神棚の御札は忌明け後に受けましょう。今月、七五三詣がありますが、子供の祖父が逝去されたお方があり、年明けの来年に七五三詣と言わずに子供の成長祈願ということで引き受けさせてもらいました。

やむを得ず期間中に参拝する場合は、あらかじめ神社にご相談され、お祓いを受けてから参拝します。忌中(最長50日)が過ぎれば、通常通り神社へ参拝や神棚のお参りをしていただいて差し支えありません。

ところで発信人の人たちを見ますと、普段と変はらぬ生活を送り、同窓会には出席し、友人とは飲みに行き、一般の祝賀行事などにも普通に参加している様子を見るたびに、この「喪中葉書」にどれほどの意味があるのかと考えさせられます。忌中で最長50日ですので、例えば、4月に逝去された場合、忌中期間が明けていますので「喪中葉書」は出さなくてもよいのではないかと思います。




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