秋季大祭について

秋季大祭について
秋季大祭とは、別名「秋祭」とも言われる鶴見神社最大の祭礼が平成26年10月18・19日に執行されます。春の農作物の豊作(五穀豊穣)をお祈りする祈年祭に対し、神様のお恵みを感謝(神恩感謝)申し上げるお祭りで、約900年前より連綿と執り行なわれています。特に19日午前11時からは御殿において大祭が執行されます。1年に一度の大祭のために神職3名で執り行います。

大祭の祭儀は太鼓によって開始が告げられ、先ず宮司以下祭員・楽士、そして地域の崇敬者総代さん、及び一般崇敬者一同が揃って必ず先ず手水の儀が行われます。手を洗い、口を濯ぎ、再び手を洗う手順で身体の浄めが行われますが、これは本来、海又は川で行われたものを簡略化した形式です。

手水の後、御殿に入ります。修祓の儀礼が執行されます。この儀式は人が自覚せずに犯したであろう諸々の罪や穢れの総てを祓い去って、清浄な心身で神前に立っための儀礼です。次に宮司以下祭員・楽士、そして地域の崇敬者総代たち、及び一般崇敬者一同が揃って一拝することから始められます。

次に神殿の御扉(みとびら)が平素閉じられているので、宮司によって開扉する間、一同は低頭し、祭員が警蹕((けいひつ。厳かにオーと、息長く発声する)を掛けます。御扉の開扉を済ませますと宮司の私は神殿の近くにある祗候座に着座しなければなりません。板の上に着座するのですが、最近、右膝を痛めているために大変苦労します。

次に一同着座の中(うち)に、祭員によって神前に御饌・御酒が供饌され、その間、笛・篳(ひちりき)・笙など古代楽器による素朴な楽が奏されます。神前の供物は日本人の主食である米(餅)・酒・その他時節時節の山の幸・海の幸・野の幸であり、これは日本人が賓客を招いて接待するのと同様の様式だと言って良いでしょう。

その後、宮司の祝詞が奏上されます。その際に古式の祝詞が奏上されるますが、私の場合、古くから伝わる祝詞に少しばかり現代風の言葉を入れてあります。

その後、神話で天照大神の為に演じられた女性による神楽が舞われ、次に宮司他代表者による玉串奉典礼拝が行われます。玉串は幣吊を奉る儀礼の簡略化されたものです。御扉の閉扉があり、これで祗候座の着座から開放されます。神前に供えられた御饌・御酒が下げる撤饌があり、そして宮司以下祭員・楽士、そして地域の崇敬者総代たち、及び一般崇敬者一同が揃って一拝しまして大祭の儀式は終了します。

正式の祭儀では、供饌された食物を調理して、御酒(みき)と共に祭儀参加者による共食(直会・なおらい)の儀が行われるのですが、今日では神酒だけを頂戴する略式が一般的になっています。

鶴見神社の秋の大祭には2台の「だんじり」が氏子地域を巡行します。東・西の2台の「だんじり」は明治20年(1887)、有名な地車大工の「住吉・大佐事」川崎仙之助、宗吉氏に地車を発注しを購入したものです。127年前に作られて物で大阪府下屈指の古さを誇っています。



だんじり.jpg



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