1ヶ月間の静養

1ヶ月間の静養
4月に何度か寒の戻りがあり、今年は各地で花の便りが少し遅れました。春の到来を待ち侘びるなかで、理事をしている学校法人森ノ宮医療学園の専門学校・大学で卒業式や入学式があり、さらに当社の年度末の慌ただしい時間を経て、同時に大阪府神社庁が経営母体の浪速中学・高校の役員会があり、そのために4月に入り体調を崩しまして1ヶ月ほど休養を余儀なくされました。

私の持病に「めまい」があります。疲労やストレス、生活習慣の乱れがありますと{めまい}を引き起こします。1年に数回あります。普段は安定した足取りで神さまのご奉仕や鍼灸治療、専門学校の講義、大阪府神社庁の役員会、浪速高校の役員会、学校法人森ノ宮医療学園の理事会など仕事をこなして日常生活を送ることができます。

4月3日の午前2時ごろ、お手洗いのためにベットから立ち上がると、天井がぐるぐる回るような感覚の{めまい}が起きました。その時に吐き気や嘔吐などの症状を伴います。今回は嘔吐が激しく起こりました。何回も同じ症状を経験していますので、自分で頚部のツボに中国の鍼で治療を行いました。

今回の{めまい}も脳幹や小脳などの中枢神経の病気ではなく右側の内耳の病気が原因になっていました。脳幹や小脳などの中枢神経の病気の症状の場合、手足がしびれたり麻痺が生じたり、ろれつが回らない、ものが二重に見えるなどの症状があります。

耳の内耳にある前庭という部分に耳石があり体のバランスをとる働きをしています。私の場合、耳石の異常でめまいと嘔吐が生じます。ベットで寝ながら鏡で自分の目を見ますとぐるぐると目が回っていないので、メニエール氏病ではなく耳石が原因の良性発作性頭位のめまいです。

そこで鍼治療を頚部にした後、わざと{めまい}を起こす方向に頭を動かしてみました。20秒以内に{めまい}が収まりました。立ち上がると軽いめまいはしますが、歩行はできました。

良性発作性頭位は、{めまい}を起こす方に頭位を取り続ければ自然に消失すると言われています。私の場合、偶然に前庭部から三半規管に剥がれ落ちた耳石を前庭部に戻ったのでしょう。

過去に何度も頭部のMRIの検査を受けて頭部に異常のないことを知っていたので安心はしていました。ところが午前6時ごろ、起床して立ち上がると再び「めまい」と嘔吐があったために知り合いの耳鼻科の先生に受診し点滴を受けました。良性発作性頭位めまい症の場合は、2~3週間で自然と治るから、心配はないと言われました。「宮司さん、役職が多く周囲から見ても働きすぎです。自宅で3週間ほど安静にしてください」と言われました。

この4月前半から後半まですべての会議は欠席し、PCも見ないように本も読まないように生活していました。携帯電話のラインや通話だけはしていました。また神社の鍼灸院は休まず治療は続けていました。月に1度の敬神婦人会の勉強会の講師もしました。週に1回の専門学校の講義も休みませんでした。

しかしテレビは見ない、本は読まない、PCは使用しない、懇親会や会議は欠席し静養に努めました。退屈な1日だと思われますが、好きなジャズを聴いたり、神殿では白川流の呼吸法や大祓を奏上したりして、とても有意義な時間を過ごすことができました。

ところで「めまい」は古くは「めまひ」という言葉で「め」は目のこと、「まひ」は「風のようにまふ」の意味で「まふ」は「回」の「まわる」に通ずる言葉です。




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